音楽ライブコンサート 撮影・収録プロジェクト

PROJECT
音楽ライブコンサート 撮影・収録プロジェクト

制作技術本部 テクニカルスタッフグループ所属で、今回取材した某音楽ライブコンサートプロジェクトにおいて撮影監督を務める 野澤 純平さんに、本プロジェクトの魅力について語っていただきました。

音楽 × コスモ・スペース

音楽とコスモ・スペースには、当社創業当時からの深いご縁があります。
コンサート形式の音楽番組や個々のアーティスト単独ライブコンサートなど、様々な形式で音楽に携わっています。
今回は、数ある中でも当社が2015年から年間5~10公演ほどのライブコンサートの撮影・収録を担当している、とあるアイドルユニットの音楽ライブコンサートプロジェクトについてご紹介します。
ライブコンサート会場に行ったことがある方ならイメージしやすいかもしれませんが、ステージ上の巨大モニターに、例えるならテレビの音楽番組のようにアーティスト各々のワンショットが映し出しているのをご覧になったことがあると思います。そのような映像は“画出し”といい、別のチームが撮影しています。私たちの仕事は、その映像をチェックし、画が足りない部分を撮影フォローしつつ会場全体の撮影を行い、すべての映像をパッケージ収録することです。収録映像は、音楽商品(DVD、BDなど)に形を変えて皆さんのお手元に届くことになります。

カメラマンから撮影監督へ

私は現在、このプロジェクトに撮影監督として携わっています。
撮影監督の仕事は、ディレクターが求める「画」を撮影するため予算に応じてカメラの機種やレンズ、設置台数などを検討し、プロジェクトメンバーをアサインすることから始まります。ライブコンサート当日は本番直前までカメラポジションや全体バランスの調整を行い、本番中はマルチモニター画面ですべてのカメラ映像(最大36分割)をチェックしながら、より良い画が撮れるようインカムを用いて全スタッフに指示を出します。
私は、2015年のプロジェクト加入当時カメラマンを担っていましたが、5年前から撮影監督を兼務するようになり、1年ほど前から撮影監督専任となりました。背景として、より良い画を多く集めることで、音楽商品のクオリティを高めたいという目的があります。撮影監督の役割の中で特に重要なこととして撮影機材の選定とカメラポジションが挙げられますが、画のクオリティを担保するため妥協することは許されず、最も苦労する作業であると同時に醍醐味であるとも言えます。

音楽ライブコンサート ~準備から撤収まで~

ひとえにライブコンサートと言っても、会場規模や予算などによって準備期間や内容、機材も変わってきます。また業務の特性上、詳細をお伝えすることが難しくざっくりとした内容になりますが、以下にご説明します。

【 事前準備 】
 ・監督の演出や要望をもとに、会場の図面を見ながらカメラ位置を決める
 ・予算確定後、カメラの台数と機種を選定しスタッフをアサインする
 ・本番およそ2日前に撮影機材をセッティング
 ・本番前日に会場リハーサル。本番さながらに撮影を行い、カメラ位置や人員配置の最終確認を行う
【 本番当日 】
 ・当日リハーサル終了後、最終打合せや動線、機材チェックを行う
 ・およそ3時間ほどの本番がスタート
【 本番終了後 】
 ・約3時間かけて撤収作業を行い、クライアントへ収録映像データの引渡しを行う
 ・麹町本社へ帰社。機材片付けを行い、すべての作業が終了するころには本番翌日となっていることもしばしば

都内近郊で行ったドーム公演を一例にご説明すると、このような流れになります。地方公演では宿泊を伴うこともあるので、さらに多くの時間が必要となります。

私たちの仕事が形になる瞬間が、たまらなく嬉しい

私は今も別プロジェクトではカメラマンとして従事していますが、ライブコンサートカメラの魅力は、何といっても“アーティストの一瞬の表情を切り取る”ことの楽しさだと思います。
そして今、撮影監督として思うことは、各々のカメラマンが与えられたポジションの中で最大のパフォーマンスを発揮した結果、画と画が上手くつながり一つの映像となって、それが観てくださる方の感動につながっていくということです。私たちが撮影・収録したライブパフォーマンスが音楽商品として形になり、再び手元に戻ってくるときがたまらなく嬉しく、達成感を得られる瞬間です。

プロジェクト概要(主要スタッフリスト)

  • テクニカル マネージャー 平野 和宏
  • テクニカル ディレクター 大島 草太
  • カメラマン 関東 裕子・ 岩田 陸
  • カメラア シスタント 本郷 智也・川南 淳
  • VE 原 徹行
  • 配信MIX 根﨑 莉菜
  • 配信管理 田口 優真
  • VTR 相川 夏美