当社Webサイトのリニューアルプロジェクトから見る、最初の一歩とは?

当社Webサイトのリニューアルプロジェクトから見る、最初の一歩とは?

コンテンツビジネス本部でWeb関連のプロデュースを担当する小野寺です。

コスモ・スペースでは、今年の4月にWebサイトをリニューアルいたしました。
前回が2019年12月ですから、およそ2年での見直しとなります。

「Webサイトを作りたい」、「リニューアルしたい」と考えた際に、「最初に何から手を付ければよいかわからない」という声を聞きますので、今回は当社リニューアルのプロジェクトキックオフの際に取り決めた「プロジェクトチャーター(プロジェクト憲章)」をケーススタディとして、どんなことを最初に決めると良いのか、参考にしていただければ幸いです。

プロジェクトチャーターで取り決めたのは、以下の項目でした。

1.プロジェクト名
意外と重要です。略称や表現方法などメンバー間だけで通じる文言について認識を合わせましょう。
今回は「ホームページリニューアル」ではなく、「Webサイトリニューアル」にしました。

2.基本コンセプト
全ての方向性を決める「核」の部分ですね。

3.目的、課題
メンバー間でよく議論して決めましょう。設計、デザイン、構築と制作が進行する途中で、迷うことが出てくることがありますが、その時はここを基準に判断しましょう。特に、「誰」に向けて作っているかがポイントです。

4.スコープ管理
このプロジェクトで扱う内容をプロジェクト内で確認します。逆に扱わない事項も確認しましょう。
今回はSNS、MAツール※の取り扱いを除外にしました。
※MAツール…Marketing Automationツールの略。マーケティング活動の自動化・効率化を実現するためのツールのこと。

5.協議事項
予算や日程に影響する場合がありますので、プロジェクト開始時点で未定事項をまとめておき、この後の工程で議論し取り決めていきましょう。今回は多言語対応、取材・素材調達、動画などが上がりました。

6.コミュニケーション計画
メンバーの都合や勤務形態(リモートワーク)などを考慮して、定例化した場合の日程やオンライン会議かオンオフ併用会議にするか、ツールは何を使うか、などを予め取り決めておくと、連絡の取りまとめが楽になります。

7.ステークホルダーとプロジェクト体制
社内、社外を含め、このプロジェクトの関係者を洗い出します。重要な点は最終的にGOを出す人(プロジェクトオーナー)が誰かを確認することです。決定者を決めておくことで、その後の工程で、判断が必要な際の基準になります。

8.プロジェクトロードマップ
今回は、企画、設計、デザイン、実装、リリースの5つのフェーズに分けて大まかなスケジュールを作りました。
公開時期がある程度決まっていましたので、逆算して工程を作りました。

9.プロジェクト予算
最初から総額を決めると、後々の工程で抜け漏れの工程が発生した際に対応が難しくなります。今回は概算額で仮置きしておき、企画フェーズの段階から制作会社に入ってもらい、ある程度どういうサイトを作るかが見えてきた段階で、フェーズごとに見積をとり、概算額に近い金額で対応できるかどうかを調整しながら進めていきました。

10.品質基準
対象デバイス(PC、スマホ、タブレット)と対象ブラウザは検証工程に影響し、予算にも影響する場合がありますので、利用者の環境を想定して決めておくことが重要です。

11.変更管理
プロジェクトでは一度決定した内容が変わることもあります。その場合でもどういう手順で変更を承認するかを決めておくことで、慌てずに進めることができます。


以上が最初に決めたプロジェクトチャーターでした。

プロジェクトの進行では、決定が延びたり、対応範囲が変わったり、原稿が揃わなかったりと、紆余曲折がありましたが、
都度調整しながら、公開にこぎつけました。


コスモ・スペースでは、企業サイト、採用サイト、プロモーションサイトなど、企業のWebサイトに関わるさまざまな問題を解決していきます。

詳しくは Web制作の紹介ページをご覧ください。

Web制作の実績をご覧になりたい方は
「制作実績」ページの「用途:Web」からご覧ください。

Text by
コンテンツビジネス本部
プロデュースグループ小野寺 浩二