その問題、「デザイン」リニューアルで解決しますか?~客観的なWebサイト調査のススメ
Webサイト改善の軸足はユーザー視点から
Webサイトはデザインされたページ群によって構成されているため、ページを作ることを積み重ねて構築すると考えてしまいがちです。
しかし、そうやって作られたWebサイトがユーザーにとって使いやすいとは限りません。
そのWebサイトに訪ねてくる人は、どんな人で、何を求めて、どんな経路でやってくるのか?
そして、どんな使い方をして、何を得て帰っていくのか?
そのコミュニケーションプロセスを考えることがサイト設計の起点になります。
目につく表面的な問題を指摘するのは簡単ですが、もっと大きな問題が画面の向こう側やスマートフォンを操作している人の目の前で起きているかもしれません。
継続的なWebコミュニケーションの改善につなげるためにも、ユーザーの視点で問題点を洗い出す必要があります。
問題が正確に把握できない限り、対策出来ない
手段と目的を取り違えがちなWebリニューアルプロジェクト
ユーザーの環境変化や技術革新が進みさまざまなソリューションが生まれます。一見魅力的に見えるため「手段ありき」でリニューアルプロジェクトが動き出してしまうことがあります。
しかし問題を明確にしないと、どんな対策も無駄になってしまいます。
例えば・・・
【課題1】いろいろ問題点は見えるけど、何が根本的な問題なのか、わからない
【課題2】社内では「デザインを変えろ」という声が多いけど、どう変えたらいいか、わからない
【課題3】サイトを更新していく運用を続けているけど、なにが成果か、わからない
【課題4】リニューアルプロジェクトを立案しなければならないけど、解決すべき課題が多すぎて困る
プロジェクトの企画準備段階や予算検討の段階で課題や目的を見誤ると、軌道修正に多大なコストがかかります。
目的を見誤らないために「Webサイト調査」という考え
Webサイト調査はいくつかの手法があります。弊社では個別のサイト状況に応じた調査をご提案しますが、例えばリニューアル前に問題を把握しておきたい、といった場合は、以下の調査方法をおすすめします。
【ヒューリスティック調査】
専門的な見地から、主にWebサイトのユーザビリティについての問題点を見つけ出します。
自社のサイトだけでなく、競合他社サイトとの比較や、PCの他にスマートフォンでの使い勝手なども調査することで、現在抱えている問題を見つけ出します。
【ユーザー調査】
被験者にタスクを実行してもらい、その動作やインタビューを通して問題点を見つけ出す調査です。
被験者はサイトのターゲットとするユーザー層に近いモニターを選出し、オンライン型のモニター調査も可能です。
▶事例:トヨタ自動車「TOYOTA SUV」サイト調査